2008年12月に20社の出版社で設立した「平和の棚の会」のブログ!


by heiwanotana

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10月16日(金)、ブックフェアと連動しての全6回連続トークセッション第3回目『映画「花と兵隊」で伝えたかったこと―敗戦後もアジアに残った元日本兵。なぜ、現地での生活を選んだのか?―』が開催されました!!
お越しいただいたお客様に深く御礼を申し上げます。

松林要樹さんと安岡卓治さんのお二人に、映画『花と兵隊』と、映画で伝えられなかったことを本にしたという『ぼくと「未帰還兵」との2年8ヶ月―「花と兵隊」制作ノート』(同時代社刊)を中心にドキュメンタリー・映画論、そして戦争と平和について縦横に語り合っていただきました。

1945年8月15日、生きて敗戦を迎えても、日本に還らなかった兵隊がいた――。
映画「花と兵隊」は、「史上最悪の戦=インパール作戦」も含めたビルマ戦線を生きぬいて敗戦を迎えても、日本に還らない選択をした「未帰還兵」たちの戦後六十余年の声を紡ぎ合せたドキュメンタリー作品です。監督は 1979年生まれの松林要樹さん。映画公開後「あなたのような戦争を知らない世代が、なぜこの企画に関心を持ったのか」と多く聞かれたそうです。その答えと映画では伝えきれなかった事柄を『ぼくと「未帰還兵」との2年8ヶ月』で綴っています。そして、この映画のプロデューサーである安岡卓治さんは、「ゆきゆきて、神軍」の助監督を経て、森達也監督作品「A」や「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」をはじめ数々の優れたドキュメンタリー映画をプロデュースしてきました。今回、この時代に「花と兵隊」の製作を引き受けて、世に問う意味とは何なのでしょうか。

【講師紹介】
松林要樹(まつばやし ようじゅ)
1979 年福岡県生まれ。2004年、日本映画学校卒業。卒業制作として『拝啓人間様』を監督・編集。05年、アフガニスタン、インドネシア、アチェなどの映像取材に従事。06年より、バンコクを拠点にテレビ番組の取材と並行して、インドネシア、タイ・ミャンマー国境付近にいる未帰還兵の取材に取り組む。
09年に監督・撮影・編集をした『花と兵隊』が公開。

安岡卓治(やすおか・たかはる)
1954 年生まれ『花と兵隊』プロデューサー/ 日本映画学校講師。『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』 (08) プロデューサー/構成/ 編集『Little Birds リトル バーズ- イラク戦火の家族たち- 』(05) 製作/ 編集 『ガーダ パレスチナの詩 』(05) 製作/ 編集『戦場の夏休み 小学2年生の見たイラク魂 』(04) 協力『A2』 (01)『「A」』(98) 製作/ 撮影/ 編集『ゆきゆきて、神軍』(87) 助監督、他多数。

同時代社・川上氏の司会ではじまりました。
会場はほぼ満席の大盛況。
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『花と兵隊』の監督・撮影・編集をされた松林要樹さん
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『花と兵隊』プロデューサーの安岡卓治さん。監督の松林要樹さんは日本映画学校時代の教え子とのこと。
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松林さんから、映画をつくるまでの道程、映画・ドキュメンタリーに賭ける想い、アフガンのペシャワールでの日々。ペシャワール会総医院長の中村哲氏のこと、ビルマ(ミャンマー)に残留した旧日本軍の未帰還兵達と直接対話することで感じたこと、など語っていただきました。
安岡さんからは、日本映画学校での松林さんとの出会いや、当時の話。「A」「A2」「ゆきゆきて、神軍」など安岡さんが製作や助監督をされたドキュメンタリーなどを中心に映画論を語っていただきました。

映画『花と兵隊』について質問する、ご自身も九州出身でお連れ合いが中村哲氏と同級生だったという日本経済評論社の木野村さん
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最後に映画『花と兵隊』の題字のデザインをされた方と宣伝を担当されたかたから貴重な舞台裏の話など語っていただきました。
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by heiwanotana | 2009-10-19 16:13 | トークセッション
10月9日(金)、ブックフェアと連動しての全6回連続トークセッション第2回目『アジアに架ける橋 -軍事政権下ミャンマーの民際協力活動-』が開催されました!!
お越しいただいたお客様に深く御礼を申し上げます。

『アジアに架ける橋』(コモンズ刊)の著者、故・新石正弘さんの活動とその人生、そしてミャンマーにおけるNGO活動について、学生時代から新石氏を知り、彼を応援するとともに、自らもアジアと深く交流し、少数者の支援を行ってきた中村尚司さんと、新石氏の生涯のパートナーであり、NGO活動をはじめ苦楽を共にしてきた根本悦子さんに熱く語っていただきました。

日本のNGOは世界各地で活動しているが、ミャンマー(ビルマ)をエリアとするNGOはきわめて少ない。それは、軍事政権を利することにつながるという懸念からだ。そうしたなかでブリッジ エーシア ジャパンは、設立直後の1995年からミャンマーの辺境の地で、難民や少数民族女性の地道な自立支援を続けてきた。そこには、今年1月に亡くなったリーダー新石正弘の、アジア人としての深い思いと責任がある。

【講師紹介】
中村 尚司(なかむら・ひさし)
1938年生まれ。京都大学卒業。アジア経済研究所、龍谷大学経済学部教授を経て、現在はNPO法人JIPPO専務理事。専門は、スリランカを中心とした南アジア社会・経済論。日本・アジアのさまざまな市民運動に深くコミットし、在日外国人からの信頼が厚い。主著に『豊かなアジア貧しい日本』(学陽書房、1989年)、『人びとのアジア』(岩波書店、1994年)、『地域自立の経済学』(日本評論社、1998年)。最近の共著に『地域の自立シマの力(下)』(コモンズ、2006年)。

根本 悦子(ねもと・えつこ)
1947年生まれ。雑誌編集者、フリーライターを経て、国際協力活動に携わる。現在、NPO法人ブリッジ エーシア ジャパン理事長。活動地はミャンマー、ベトナム、スリランカ。難民、女性、障害者などを対象に、収入向上のための職業訓練、識字、マイクロクレジットを行うとともに、環境基盤整備のための学校建設、井戸掘削、橋梁建設などを実施してきた。
共著に、『新版まともな食べものガイド』(学陽書房、1990年)、『いっしょにやろうよ国際ボランティア=NGOガイドブック』(三省堂、1993年)など。

ミャンマーにおける日本の責任について過去の歴史を紐解き、熱く語る中村尚司さん
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ミャンマーにおける困難なNGO活動の歴史を語る根本悦子さん
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ミャンマーのイスラム教徒の難民の実情、アウン・サン・スーチー女史との想い出、ミャンマー人の職員が自立し、活動が活発化していった話など、とても印象に残りました
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『アジアに架ける橋』(新石正弘 著)の編集を担当したコモンズ社長の大江氏が新石氏と本にかける想いを語る
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客席からは、在日ビルマ(ミャンマー)人の方からの質問が投げかけられました
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by heiwanotana | 2009-10-12 14:41 | トークセッション
10月1日(木)、ブックフェアと連動して全6回開催予定のトークセッションの第一回目『平和運動に賭けた大工さん』が開催されました!!
当日は満員御礼の大盛況!!
お越しいただいたお客様に深く御礼を申し上げます。

日本経済評論社刊行の『庄幸司郎―たたかう戦後精神』の故・庄幸司郎さんの平和運動に賭けた生涯を、半世紀近く伴走してきた影書房代表の松本昌次さんと、文芸評論家の澤田章子さんに語っていただきました。

以下告知チラシより抜粋です。
「平和の棚の会」創立1周年記念 連続トークセッション①
松本昌次×澤田章子
平和運動に賭けた大工さん
-平和憲法を守る運動に献身した平凡な一市民の生き方-

「庄幸司郎さんをご存じですか?
庄さんは、1931年「満州」大連で生まれました。14歳で“戦争難民”として初めてみる日本に上陸します。京都で家族を養うため“タタキ大工”となり、食うや食わずのうちに上京します。学ぶことへの意志強く、辛うじて夜間高校に入学。その学校の教師だった松本昌次(本書の編者)に出会います。松本は「アカ」のかどでクビになり、翌年(1953年)創業間もない未来社編集部に入社します。庄さんは、松本や未来社社長の西谷能雄の紹介で、野間宏、木下順二、丸山真男、藤田省三、井上光晴ら多くの戦後の思想家、文学者とめぐり合い、それらの人々の書斎や台所や家一軒丸ごとと、大工としてかかわり親交を深めながら学び、稼業を大工から建設会社へと成長させていきます。
 その稼ぎをもとに苛烈な戦争体験を書きつづける一方、さまざまな平和市民運動に参加、「平和憲法(前文・第9条)を世界に広げる会」を設立、代表世話人となります。
 松本との関係から、出版や記録映画制作にも全力を投入しましたが、2000年急逝してしまいました。
庄幸司郎さんは何をめざしていたのでしょうか?
 庄さんの平和運動に賭けた生涯を、半世紀近く伴走してきた松本が、親しくつきあいをつづけた文芸評論家澤田章子さんと語り合います。」

【講師紹介】
松本昌次(まつもと まさつぐ)
1927年生。1953年未来社編集部に入社。1983年、影書房を設立。代表をつとめる。
近著「わたしの戦後出版史」(トランスビュー)、「西谷能雄-本は志にあり」、(日本経済評論社)、「庄幸司郎-たたかう戦後精神」、(日本経済評論社)
澤田章子(さわだ あきこ)
1942年生。出版社、高校教師などをへて文筆活動に入る。
著書「いまに生きる宮本百合子」(共著 新日本出版社)、「一葉伝-樋口夏子の生涯」(新日本出版社)

今年も澤樹さんの司会から始まります
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影書房代表の松本昌次さんと、文芸評論家の澤田章子さん
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庄さんとの想い出を語る
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トークがほぼ終了した後、客席にいる庄さんを知る方々から多くのエピソードが語られました
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『庄幸司郎―たたかう戦後精神』の編集を担当した日本経済評論社社長の栗原氏からも当時のエピソードが語られました
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by heiwanotana | 2009-10-02 19:06 | トークセッション
ご担当の澤樹さんはじめジュンク堂書店様のご尽力により、10/1~11/30までの2ヶ月間もの長期間にわたるブックフェアを開催していただけることになりました。
中村店長さん、澤樹さん、ジュンク堂のみなさん、本当にありがとうございます!!

その迫力あるフェア棚風景をお届けします!!
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今回初のこころみとなった『日本平和学会長が選ぶ「平和の棚の会の本」』
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熱心に読む読者(と思ったら会員社の某氏…)
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by heiwanotana | 2009-10-02 18:43 | ブックフェア