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2008年12月に20社の出版社で設立した「平和の棚の会」のブログ!


by heiwanotana

早稲田大学コーププラザ店の永田さんから、ブックフェアの感想が届きました。

「平和の棚の会ブックフェア」を開催していただいた早稲田大学コーププラザ店の書店員の永田さんから、ブックフェアの感想、そして常にお客様と接する現場の書店にとってブックフェアを開催するということには、どういう意味があるのか、版元から提案されるブックフェアのメリットとは何かなど、多くの感想を寄せていただきました。

以下永田さんから送っていただいたブックフェアの感想です。
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フェアを開催する目的は、単純に売上を上げるためではないと考えています。
本は、状況や視点によって常に変化してゆくものだと思いますので、新たな状況に対して新たな視点を持ったフェアは、書店の本来の姿――常に変化する姿をつくりだす大切な方法の一つだと思います。

とはいえ、書店員が選書するフェアを続けるのは、多忙を極める現在の書店の状況を考慮するとかなりむずかしい。選書できたとしても、各版元に了解をとる作業など、とても手間がかかるものです。ですから何社かの版元さんが協力して進めていただけるフェアは、書店員にとってはとても助かるものです。ただ常に注意したいのは、あくまでもフェアは個別の店舗のユニークさに共鳴するものであるべき、ということです。これは、それぞれの店舗が満足するようなオプションを版元は用意しろ、という馬鹿げた要求ではありません。それは版元の担当者と書店員が協働すること、少なくともそれを試すことだと思います。

今回のフェアは、信頼する担当者とだから進んだ話です。私はこのようなことを最も重要に感じます。ただ、まだフォーマットに従ったままです。次はもっと互いに侵犯できればいいと思いますし、そのようなユニークをつくりだす協働を歓迎するために、その時々に版元さんが団体を形成することがあれば、私はうれしいです。

早稲田大学生協ブックセンター 永田淳
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永田さん、本当にありがとうございました!!

今後のブックフェア開催の参考にさせていただきたいと思います。
by heiwanotana | 2009-11-20 18:53 | 現場の書店員からの感想